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Self Managementセルフ・マネジメント

大きな目標を達成するために、自分の人生を切り拓く勇気と実行力を持った自立型人間になるための方法がセルフマネジメントです。

開発背景

開発者の原田隆史氏が、現役のオリンピックメダリストや優勝チームを指揮した常勝監督、時代をリードし続けるグローバル企業の経営者、また過去に遡ってナイチンゲールやキュリー夫人、マザーテレサ、戦国武将といった成功者やハイパフォーマーたちを徹底的に研究したところ、5つの共通する傾向があることがわかりました。

1.目的・目標設定

成功者やハイパフォーマーは、「何のためにやるのか」という目的と「いつまでにどうなりたいか」という目標を設定し紙に書き出すことで、成功した未来の自分のイメージを鮮明に描いていました。

2.勝利意識

「きっとできる」「必ずやり遂げる」「絶対自分に負けない」といった強い意志や、弱い自分を敵だと認識して勝ち続けようという意識も成功者やハイパフォーマーの共通点です。

3.成功の習慣を形成する

成功者やハイパフォーマーは、成功に繋がる活動を毎日繰り返すことで、無意識のうちに成功の習慣を身につけています。

4.毎日考える

目的・目標をどうすれば達成できるか、毎日考え続けることも成功者やハイパフォーマーたちの共通点。彼らにとって、成功の最小単位は1日なのです。

5.心・体・技・生活のバランス

成功者やハイパフォーマーは、目標達成のための活動だけでなく、「心」「体」「技」「生活」のバランスを大切にしています。

つまり、この5つえを満たす方法を考え実践すれば誰でも目標を達成できるようになるということ。そして、研究に研究を重ねて開発したのがセルフマネジメントの教育体系です。

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開発者の原田隆史氏

目的

セルフマネジメントの最終的な目的は、自立型人間を育成することです。自立型人間とは、前述の5つの原則にのっとった行動ができ、自分自身をマネジメントして成果をあげることができる人のこと。他者依存から脱却し、自分自身で未来を思い描き自己成長を遂げ、他者に貢献できる人間です。

大きな成果を上げるためには、高い能力が必要ですが、同時に優れた人格も欠かせません。それは、大事を為そうとすればするほど、素直に学ぶ姿勢や周囲の協力を得られる人間性、強い達成意識が必要になってくるからです。そのため、セルフマネジメントでは、単に成績や学力を向上させることだけでなく、人格面を磨いていくことも重視しています。「人格の土台があってはじめて能力が発揮される」というのが、開発者である原田隆史氏の考えです。そして、そんな優れた人格を育成するには、生活や学習を通じて良い習慣を身につけることがもっとも効率的かつ効果的です。道徳論のような話に終始するのではなく、あくまで日常の生活や学習のなかで良い習慣を身につけ、能力も人格も同時に磨いていくべきなのです。

松下電器が小さな町工場だったころ、トイレが掃除されていないことに気付いた創業者の松下幸之助が、自らトイレ掃除をしたという逸話は有名です。偉大な成功者は、こうした日常の些細な奉仕活動をおろそかにはしません。身の回りの小さなことから目標達成に必要な精神力は培われていくのです。セルフマネジメントでは、心を磨くための指導を「心づくり」と呼んでいます。過去の偉人の成功事例を通して、心づくりの大切さとどうすれば目標をやり遂げる強い精神力を身につけることができるのか知ることができるのです。

事例

セルフマネジメントの重要性を知る事例として、2011年のなでしこジャパンのワールドカップでの優勝が挙げられます。彼女たちは、試合での優勝という目標はもちろん、「優勝によって、震災で傷ついた日本に元気を与える」という目的意識がありました。この、強い目的意識や使命感があったからこそ、彼女たちは厳しい練習に耐え、栄光を手にすることができたのです。

方法

セルフマネジメンとには、「セルフマネジメントシート」「ルーティンチェック表」「ジャーナル」という3つのツールを用います。

1セルフマネジメントシート

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成功者やハイパフォーマーは、まず目標設定とプランニングによって成功イメージを明確にして、そこからやるべきことを導き出しています。セルフマネジメントシートは、フューチャーマッピングで描いた夢やビジョンを具体的に「達成したい目標」として書き出し、加えて「なぜそうなりたいのか」「それを達成するとどんないいことがあるのか」という目的も列挙します。これが、モチベーションを高め、成功の可能性をグンと引き上げることにつながるのです。

そして、目的・目標をひとつずつ書いたら、それに至るプロセス目標を2種類書き出します。ひとつは、「いつまでにやるか」という期日目標、もうひとつは「毎日やることは何か」というルーティン目標です。たとえば「2月の大学受験に合格するために、6月25日の模試までに英語の偏差値をプラス5にする」というのは期日目標。一方、「そのために毎日30個の英単語を覚える」というのがルーティン目標です。目標に至るまでのステップを期日目標という形で設定するとともに、毎日のルーティン目標を繰り返すことで確実に成功に近づいていくことができます。

2ルーティンチェック表

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人が意識的に活動できる範囲は、たった3%しかないと言われています。つまり、残りの97%は無意識の活動だということです。もし、この97%の無意識的な行動をコントロールできれば、これまでの何倍ものパフォーマンスを発揮できるようになります。セルフマネジメントでは、意識的な行動を毎日繰り返し継続することで習慣化し、無意識の活動に変えていきます。合格に必要な行動を当たり前のことに変え、さらにパフォーマンスを発揮できる状態を作り上げるのです。

当教室でも生徒たちがセルフマネジメントに取り組んでいますが、もっとも高い達成率は60%です。たとえ、常に成績が学年上位の生徒であっても、するべきだと思っていることを実際には100%実践できてはいないのです。セルフマネジメントに数か月間取り組めば、いかに自分が成功の習慣を身につけることに失敗しているか気づくことができ、いい意味で危機感を持つことができるようになります。

3ジャーナル

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セルフマネジメントは、目標達成までに必要な時間の最小単位を1日と考えます。そこで毎日、自分の目的や目標について考え、その日の自分を省みる時間をとります。このとき使うのがジャーナルというツールです。開発者の原田隆史氏によると、考えることは書くことだと言います。考えたことを毎日ジャーナルに書き出し、書いた文章と向き合うことで自分に問いかけることができるのです。「帰宅してから寝るまでの時間はどうして予定通りに行かなかったのだろう?」「そうか、スマホでSNSをチェックする時間が長すぎたんだ。明日は30分で終わらせよう」「今日は勉強を始めるまでバタバタしてしまったけれど、何が原因だろう?」「そうか、朝時間に余裕があったのに、予習をしなかったからだ。準備をしておくことは大切だ」というように、自分で自分をコーチングしていくことができるようになります。コーチングとは普通、第三者が質問をして、それに答えることで気づきを得るというものですが、ジャーナルを使えば自分ひとりで自分をコーチングして自らを育てていくことができるのです。

セルフマネジメントは、この3つのツールを活用することで、目標の達成を自らの手で実現できる、自立型人間をつくりあげていきます。

開発者:

原田隆史

株式会社原田教育研究所 代表取締役社長
/北海道・大阪・東京・京都教師塾 塾頭/
元 埼玉県教育委員
/高知市教育アドバイザー/
三重県政策アドバイザー/
ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部 教授/
一般社団法人JAPANセルフマネジメント協会 代表理事
/日本政策フロンティア アドバイザー
/日本教育推進財団 アドバイザー


1960年大阪市生まれ。奈良教育大学卒業後、大阪市内の公立中学校に20年間勤務。
保健体育指導、生活指導を受け持つ傍ら、陸上競技部の指導に注力。問題を抱える教育現場を次々と立て直し、地元大阪では「生活指導の神様」と呼ばれる。独自の育成手法「原田メソッド」で、勤務3校目の陸上競技部を7年間で13回日本一に導く。
大阪市教員退職後、天理大学専任講師を歴任。
「原田メソッド」に多くの企業の経営者が注目し、ユニクロ、カネボウ化粧品、野村證券、中外製薬工業、キリンビールなどの企業研修・人材教育を歴任している。これまでに約320社・6万人のビジネスマンを指導した実績を持つ。
現在も、家庭教育・学校・企業の人材育成、講演・研修活動、テレビ出演、執筆活動など幅広い分野で活躍中。